2016年6月11日土曜日

Vol.01 はじめに

 こんにちわ。SOS -Sound of Swing-というジャズバンドでピアノを弾いておりますパ@長と言います。


 このブログは、ジャズピアノの左手、すなわちバッキングに焦点を絞って効率よくそれを覚える方法をお伝えすることを目標にしています。

 特に初心者の方で譜面に弱い方は、ジャズピアノのコピー譜にありがちな、♭♯連発で、ぐしゃっと音符が詰め込まれた左手パートを見てあきらめてしまうことがおありかと思います。あるいはジャズピアノの左手は法則性のない、ただ音を詰め込んだだけのものと誤解することもあります。ぼくも最初はそうでした。

 そこで次の点に注意して、実践的なジャズピアノの左手のネタを列挙することにしました。

  1. 一番シンプルな、2音だけ使うバッキングからだんだんと音数を増やしていく。
  2. 譜面を読むのがしんどい人向けに、全部ピアノ譜で書いた。
 
 ピアノ譜とはなんであるか、実物をお見せします。次の図をご覧ください。


Dm7 - G7 - C△7

 これがもっともシンプルな、2音だけ使ったバッキングの例です。キーはC(ハ長調)、コードネームはジャズの基本である2-5-1進行というものです。
  • 普通譜面は左から右へ流れていきますが、ピアノ譜は上から下へ流れていきます。音の変化が見やすいからです。
  • 灰色の鍵盤は、88個あるピアノの鍵盤のど真ん中の「ド」です。
  • 各ピアノ譜の一番左にマークしてある□マークはベースが弾く音です。もちろん練習の時は自分で弾くべきです。指が届かないなら、まずベースを弾いて、残りの●マークの音を弾くとよいでしょう。
 ゆっくりでいいので弾いてみてください。これだけでもジャジーな雰囲気が味わえると思います。なぜならジャズのコード進行にとって最小限本当に必要な音を弾いているからです。

 あとは、この上にジャズ特有の「濁り」成分を加えていって、かっこいいあるいは不思議なサウンドを作り出していきたいと思います。

 なお、キーはC、F、B♭のみを掲載します。

 その代わりといっては何ですが、さまざまなバッキングパターンを、ドラムとベースとともに演奏したマイナスワン音源を公開します。これは12キーすべてで公開します。左チャンネルがベース、右チャンネルがピアノですので(ドラムは左右に入っている)、ヘッドホンを片側だけつけて一緒に練習するとよいでしょう。
こんな感じです。

 当ブログの章立ては以下を予定しています。

  • コードネームの基礎
  • メジャーキー2音のバッキング
  • メジャーキー3音のバッキング
  • メジャーキー4音のバッキング
  • マイナーキーのバッキング
  • モード曲でのバッキング(So what, Maiden Voyage)
  • 両手バッキング(6声)
  • ブルースのバッキング
が主な内容となります。

 それでは、始めましょう。

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本日のジャズピアノこの1枚

レッドガーランド / グルーヴィ
Red Garland / Groovy


1 C-Jam Blues
2 Gone Again
3 Will You Still Be Mine
4 Willow Weep For Me
5 What Can I Say After I Say I'm Sorry
6 Hey Now

 なんとわかりやすく、楽しくて、そしてためになる。
 当ブログではジャズピアノのバッキングの音使いはレクチャーされますが、リズムに関する情報は全く欠落しております。
 是非とも、このアルバムで「左手のタイミング」を参考にしてください。もちろん「右手の音色」も美しすぎます。
 1曲目は、テーマがソとドというたった2音しかないシンプルの極みのブルース、しかしなんというゴキゲン感。

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